最近生成AIを触ったこと所感(ChatGPT)
生成AIが賑わってきてここ最近ずっと触っていたので所感まとめてみたいと思います。
ChatGPTで良くなったこと(WEB制作まわり)
会話能力がすごいので最初ワクワクしていましたが、色々わかってきて今現在はアイデア出しツール、らくらく検索ツールになっています。とはいってもWEB業界にとっては革命的で、作業効率は断然早くなったのではないかと思います。
良くなったこと
- 原稿用のドラフトの生成
WEB制作において、特に新規で制作する場合に、お客さんの原稿負担は大きいです。その場合に、ある程度、こちらで良い文章を用意できるようになったので格段に制作スピード(スケジュール)が早くなりました。 - プログラムの生成
こんなプログラムほしい、と言うとサクッとサンプル作ってくれます。今までは過去のプログラムから引っ張ってきたり、ごりごり1から書いたりしていましたが、まあ早いし便利。少しわからないことがあっても出来てしまうのでプログラム案件も受けやすくなったかな。結局嘘はつくので勉強は必要ですが。プラグインやAPI周りとかも作りやすくなりました。 - キャッチコピーや広告文の生成
WEBのキャッチコピーや広告文の提案があっという間に出てくるので、提案の幅が広がりました。今までよりもたくさんの生成内容から考えられるので提案の質はぐんと高くなったと思います。 - ブログネタ、ブログ構成案
これはたまに役に立つ程度ですが、ブログのネタに困ったときやその構成などを参考にすることができます。ブラッシュアップに良い感じです。ただ頼りすぎるとオリジナリティが無くなるのでバランスは必要かもしれません。
ChatGPTで注意すること
ChatGPTが嘘つくのはもう十分承知だと思いますが、その他気になったことなど。
計算できない
大規模言語モデルなので、普通に計算ができません。簡単なものならいけますが、複雑な計算は間違えます。
伝えたことを忘れる
2,3回聞いていると最初の方に伝えたことはさっぱり忘れます。
日本語理解できていない?
これはちょっと気になっていて、自分はまだあまり当たったことが無いのですが、一旦英語に翻訳して回答させた方が精度が上がるらしいのですが、聞き方の問題?日本語の学習量の問題?あいまいに質問するとそうなるのかな??わかったら更新します。
そのうち規制になる?
ChatGPTの学習データがそもそもネット上にある著作権違反のものも含んでいるとして欧米では裁判になっています。それ次第では今後規制になることも考えられます。MetaやGoogleなども独自の大規模言語モデルをすでに出しているのでそちらにシフトする可能性も考えられます。
ChatGPTのサービスについて
ここではChatGPTのサービスについてまとめてみます。
GPT3とGPT4
GPT3の時にAIチャットボット作ってを試していたのですが、やっぱりこれはビジネスでは無理かなーと思いつつGPT4が登場、それに変えたところ、性能が上がりまくってびっくりしました。頭良くなったねー!と褒めたいくらいでした。(でも慣れるとやっぱりもう少し足りないですが)
有料(ChatGPT Plus)と無料
はじめはもちろん無料で使っていて、それはそれで良かったのですが、有料版ではGPT4が使えるようになったり、プラグインが出たり、PDFなんかも読み込んで解析しちゃったりできたので、有料版のメリットは高いです。(料金も月数千円ほどだし。)特にPDFやテキストファイル読み込んで中身からQ&A作ったり、要約してくれたり(精度は少しあれですが)したので、今後もっと期待できるのかなと思います。
官公庁とかわかりにくい文章があるところは、全部早くベータ版でも良いのでAIチャットボットやればいいのにって思っています。なんなら作りますが。
ChatGPT API
これは簡単に言うと、ChatGPTの機能を自社サービスやシステムなどに入れられる、というものです。これでAIチャットボットなどが作れるようになります。料金も全然安いです。自分もいくつか試してみましたが、その詳細はこの後書いています。
プラグイン
ここはまだ手を出していないのですが、プラグイン作っておくと今後検索連動型広告が落ちていった時にチャット連動広告なんか出たら一気に伸びる可能性があるのかなーとも思っているのでそのうち作りたいと思っています。
ChatGPT APIの関連機能について
LlamaIndex
自分で用意したデータを探してちゃんと正しい情報を拾ってきてくれるありがたい補完ツールです。ChatGPT APIでチャットボット作っていると、まあプロンプトだけでは伝えるのに限界があるし、嘘つくので、これでフォローしています。最近出てるChatGPT関連のチャットボットはみんなこれらを使っているんじゃないかな。
Langchain
これもChatGPTの補完(拡張?)ツールでLangchainの機能の中にLlama indexも入っていたような。よりたくさんのことが出来るらしいです。これもまだ試しきれてない。Llama indexで済んでしまったので。
ファインチューニング
これはChatGPTそのものの機能ですが、自分で用意した学習データを読み込ませるものです。大量なデータを追加学習させたい時に良いのかもです。以前はGPT3以降が使えなかったので、試してもふーんという感じでした。最近GPT3が使えるようになったので試してみましたがまだふーんという感じです(学習データが悪いのかもですが)。今年中にGPT4も出るみたいなのでまた試してみます。
function calling
これもChatGPTの追加機能ですが、該当データが無い場合に自前のサービスのデータを必要に応じて呼び出してくれたり、書類みたいなPDF(例えば請求書やレシートなど)の1つ1つのデータ認識してくれます。登記簿謄本とか読み込ませてみましたがなかなか良いのでこれも官公庁などで使うと良いかもですよ。
まとめ
以上、ChatGPTまわりの所感についてつらつら書いてみました。日々新しい機能が出てくるので興奮と不安と希望と色々な感情で試しています。もしこの界隈をビジネスでうまく活用してみたい方はぜひお声がけください。何かお役に立てるかもしれません。生成AI関連はChatGPTだけでなく色々試してみていますので今後もお伝えしていきます。