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大企業ほど見づらく使いづらいWEBサイトが多い理由

テレビCMを見ているとよく見かける「詳しくはWEBで」などのWEBへ誘導する案内。少し気になってWEBサイトを見てみると、動画が画面いっぱいに出てきたり、音がでたり、さらにどこをクリックしたら良いのかもわからない。で、イライラしているうちに×印で閉じてしまう・・・。このような状況を何度か経験したことがあります。

有名な企業ほど上記のような見づらく、使いづらいWEBサイトを見かけます。

なぜこのようなことが起こっているのでしょうか。

すぐに見たい情報にたどり着けないWEBサイト

例えば、通常ストレスを感じるWEBサイトとして下記のような例があります。

  • 動画が画面いっぱいに広がり「SKIP」ボタンだけ
  • 音楽が鳴る
  • ローディング画面が長い
  • 「SCROLL」と矢印が出ている

このようなWEBサイトは最近確かによく存在します。一昔前は、決してやってはいけなかったWEBサイトです。

見たい情報があった場合、すぐにその情報にたどり着けないと、ユーザーはストレスを感じ、見る気が失せてしまいます。WEBサイトでは致命的なことです。

しかし、なぜこのようなWEBサイトが許されるのでしょうか?

それはプロモーション方法に理由があります。

情報を見たいという欲求がもともと強い

例えば、画面に「SKIP」という文字が出た場合、あらかじめ雑誌などでどのようなWEBサイトかをすでに知っており、すでに興味を持っていたならその中身を見たい、という欲求が強くなります。

また、日常で商品をすでに使用していてその商品に愛着があった場合、もっと情報を見てみたいという欲求があります。

このように、

見づらいWEBサイト < 見たいという欲求

という状況が成立している場合にはこのようなWEBサイトが許されるのです。

すでに企業や商品・サービスとの関係が築けている

ユーザーがすでに企業や商品・サービスとの関係を築けている場合(特にファンである場合)WEBサイトが見づらくても受け入れられる状況が出来ます。 むしろ、普通ではない”楽しさ”や”しかけ”を優先的に見せることによってユーザーはさらに引き込まれる可能性があります。

好きな芸能人やアーティストでも同じことが言えます。好きな人・モノであれば、WEBサイトが見づらくても使いにくくても許されるのです。

ただ、通常は真似しないほうが無難です。どこにプロモーションの重点を置いているかによりますが、WEBから集客をしているならまずやらないほうが良いでしょう。マスメディアなどに予算を使える大手企業なら可能ですが、通常はなかなか難しいことです。なので、WEBサイトは必ずユーザーの立場に立ち、すぐに情報が見れることを念頭に構築すべきです。

まとめると・・・

このように一見、見づらく使いづらいWEBサイトですが、WEBサイトに来る前にすでに欲求を持たせる状況が出来ている場合、このようなWEBサイトが許される、ということが言えます。

しかし、このような大掛かりなプロモーションが出来る場合は限られていますので、見やすく・使いやすいWEBサイトを作ることを心がけましょう。