ホームページ制作における業者トラブル例と対策

ホームページ制作を業者に依頼する際、トラブルに巻き込まれるケースが少なくありません。特に、契約内容の不明確さや、業者の対応によって大きな損失を被ることもあります。
本記事では、長年WEB業界に関わっている筆者がこれまでに出くわした、実際の業者トラブルの内容とその対策を挙げていきます。
Contents
1. ドメインの所有権を移転してくれない
【トラブル内容】
業者が「ドメインの所有権は自社にある」と主張し、譲渡に応じないケースがあります。結果として、契約終了後にドメインを移管できず、サイトを引っ越しできないという問題が発生します。
【対策】
- 契約前にドメインの所有者は誰になるかを確認
- 契約書で「ドメインの所有権は発注者にある」ことを明記
- 業者発注前に自身でドメインを取得する
2. サーバーの所有権を移転してくれない
【トラブル内容】
「サーバーは弊社の所有なので、移管できません」「FTP情報は提供できません」と言われ、別業者に乗り換えが困難になるケースがあります。
【対策】
- 契約前に「サーバーの管理権限が発注者にあるか」確認
- 契約書にサーバーの所有権や移管条件を明記
3. 連絡が取れなくなる
【トラブル内容】
個人や小規模業者に依頼した場合、途中で連絡がつかなくなり、ホームページのデータを失ってしまうケースがあります。
【対策】
- 契約前に業者の信頼性を調査(実績、法人格の有無など)
- 複数人のチームや信頼できる企業に依頼する
4. 長期リース契約を結ばされる
【トラブル内容】
「リース契約なので2年間解約できません」と言われ、高額な月額費用を払い続けるケースがあります。
【対策】
- リース契約は基本的に避ける(特にホームページ制作では不要)
- 契約前に「契約期間」「解約条件」「違約金」を確認
5. 管理権限がないためアクセスできない
【トラブル内容】
業者が「ホームページの管理は弊社が行います」と言い、発注者がサイトの管理画面やサーバーにアクセスできないことがあります。
【対策】
- 契約前に管理権限の有無を確認
- 契約書に「発注者も管理画面にアクセスできる」と明記
- 最低限、WordPressなどの管理者権限やFTP情報を発注者が持つようにする
6. ぼったくり価格を請求される
【トラブル内容】
相場よりも極端に高い制作費や維持費を請求されるケース。
【対策】
- 複数業者から相見積もりを取る
- 制作費・運用費の内訳を確認し、不明点は質問する
- 事前に市場価格を調べ、適正価格か判断する
7. 初期費用0円だが、月額費用が高額
【トラブル内容】
「初期費用0円」と言いつつ、月額費用が相場の数倍に設定されているケース。
【対策】
- 月額費用や契約期間を確認し、トータルコストを計算する
- 初期費用の安さに惑わされず、総額で判断する
- 長期契約の縛りがないか確認する
8. 2年契約で途中解約に違約金が発生
【トラブル内容】
「2年契約なので途中解約すると違約金が発生します」と言われ、不要になっても解約できないケース。
【対策】
- 契約内容を事前に確認し、解約条件を明確にする
- 違約金の発生条件を確認する
- 可能な限り長期契約を避け、短期間で見直せる契約を選ぶ
まとめ
ホームページ制作を依頼する際は、契約内容や業者の対応を慎重に確認することが重要です。特に以下の点に注意しましょう。
- ドメイン・サーバーの所有権を明確にする
- 契約書を細かくチェックする
- 管理権限を確保し、自社でアクセスできるようにする
- 相見積もりを取り、適正価格を確認する
トラブルを防ぐためには、事前の確認と契約内容の見直しが不可欠です。しっかりと準備し、安心してホームページ運営を行いましょう。
サカグチデザインオフィスの約束
サカグチデザインオフィスでは、お客様に安心してWEBサイトをご依頼いただけるように、WEBサイト制作時の約束事項のページでのお約束をもとにWEBサイト制作を行います。
また、サカグチデザインオフィスでは、長年業界を見てきている経験からのチェック、法律専門家による契約書チェックを同時に行うことができます。トラブルが不安という方はお気軽にお問い合わせください。