「新たな事業をはじめよう、じゃあWEBサイトを作ろう」は失敗する
2013.04.02更新
「とりあえずWEBサイトを作ろう」という言葉、どこかで聞いたことありませんか?
自分はよく聞いたことがあります。そのたびに立ち止まり、1から考え直してみます。 そのまま走り出すと必ず迷走し、失敗します。 「WEBサイトを作れば何とかなりそう」という幻想から来るのかわかりませんが、一旦「WEBサイトをなぜ作るのか」について考えてみましょう。
WEBサイトは1つの手段にすぎない
WEBサイトは事業を成功させるためのただの1つの手段にすぎません。
もしかしたら・・・
- チラシを作って営業に回る
- ダイレクトメールを送る
- ポスティングをする
- ティッシュ配る
- お店にチラシを置かせてもらう
- 看板立てる
- 新聞・雑誌を使う
- 既存のお客さんにコンタクトを取る
- ラジオやテレビを使う
ことをしたほうがずっと有効かもしれません。なので、事業を成功させることが目的なら、WEBサイトはまずは1つの手段として置いておくべきです。
WEBサイト以外にもWEBを使用した手段はたくさんある
さらに、WEBサイトという形式を取らなくても、
- フェイスブックページやピンタレストなどのソーシャル媒体を利用する
- ブログサービスを使う
- ポータルサイトのサービスを利用する
- 中堅ニュースサイトに寄稿する
ほうが有効かもしれません。WEBサイトでなくても、WEB上のサービスを利用することで事業の成功を実現できる可能性もあります。ここでもWEBサイトは1つの手段として置いておくべきです。
その事業のターゲットって誰?
WEBサイトといっても、これは極端な話ですが、仮に事業のターゲットが70代・80代とかの高齢だったらほぼネットを見ないし、WEBサイトも見ません。ターゲットによって有効な広告媒体があるのは確かです。実はこのターゲット設定が最も重要だといっても良いです。
そもそも何のためにWEBサイトを作りますか?
じゃあ仮にWEBサイトがやっぱり重要だ、となったとします。では、そもそも何のためにWEBサイトを作るのでしょう。
- WEBサイトから新規にお客さんを呼び込むため?(=集客目的のWEBサイト)
- リアルで交流のあった人や他の広告媒体からWEBサイトに呼び込むため?(=紹介目的のWEBサイト)
これだけでWEBサイトの作り方は全く異なりますし、かかるコストも変わってきます。
ただWEBサイトを作っても人は来ません。問い合わせも来ません。 WEBサイトを作りさえすれば人が来るのは、もはや幻想です。
じゃあどこから人を呼びましょう?
- 検索から人を呼び込むために時間とコストをかけてコンテンツを増やす
- ネットの有料広告を利用して人を呼び込む
- リアルで交流のあった人を呼び込む ・チラシを作って・・・、ダイレクトメール・・・ん?
ということになります。結局集客コストがかかります。
まだまだ存在する「残念なWEBサイト」
こんな感じで抑えるべきところを抑えずに進むと迷走します。迷走したまま進んだ挙句、トラブルになったり、いまさらとなって後戻りもできず、残念なWEBサイトが出来上がる例もあります。
WEBサイトは効果検証ができる分、とても建設的で有効なメディアです。
ただ、最近とりあえずWEBサイトに落とし込めば良い、という考えがあることも危険だと思っています。 「それ、本当にWEBサイトを作る必要あるの?」と思うことがあるからです。 そんな場合には上記のような他の手段を提案することもあります。
最近は減りつつあるものの、まだまだ意味の無いWEBサイトに多額のコストをかけてしまっている残念なWEBサイトを見ます。 それを見るたびに「あ~ぁ・・・」と。
事業のターゲットとなる客層によって有効な手段も変わること、他にも手段があること、何のためにWEBサイトを作るのか、などをしっかり考えて無駄なWEBサイトを作らないようにしましょう。
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